満開に咲き誇った桜が葉桜へと姿を変えますと、青々とした新緑が目に眩しい五月がやって参ります。
五月は端午の節句。
菖蒲の節句とも呼ばれてございます。 端午が男の子の節句とされる所以として、 「菖蒲」が「尚武」と同じ読みである事、 また菖蒲の葉が剣の形を連想させる事などが 古くより言い伝えられてございます。 私共の献立も、華やかな印象の4月から一変、 凛々しさを追求した食材や器選びに思いを注ぎます。
菖蒲、矢羽根、鎧、兜、弓。 日本独特の「四季」と言うものが持つ、 面白み・奥深さに改めて心が躍らされます。
何より、五月は新緑が最も美しい時期ですから、 爽やかな風がすっと通り抜けて行くような、 そんな心地良さをお料理にも吹き込みながら、 お越し頂くお客様おひとりおひとりに四季の贅沢をご堪能頂きたく存じております。
祇園川上 店主
※税込・サービス料別